中学の頃の話2

どうも こんにちは前回の続きです

 

前回は、

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この船が ついに出航する直前まで行きました。

この一隻の小さな船から思いもよらぬ泥沼が始まります。

 

 

さて、僕の地元にあるのは「江戸川」という東京都と千葉県を隔てる巨大な川

かなりの大きさです。並みの小川の何十倍もの広さがあります。

 

いざ、出航

 

………想像とは全く違う

 

ユラユラと波にやられ、

次と転覆するか、水に溶けて行きます。

 

しかし、普段とは違う遊び。

「巨大な川に小さな船を挑ませる」

 

小学生の僕は

ここに燃えてしまうのです。

 

そこで出たのは

「江戸川横断往復計画」

 

自作の船を横断させ、千葉県に到達その後、東京に帰還させる

 

という壮大(?)な計画を立てます。

そして「造船ノート」というノートを作り

設計図と記録を取りながら造船技術を発達させて行ったのです。

 

イオニアとなったこのタイプの船を

「1式」と名付け、「2式-◯番艦」「3式-◯番艦」………

 

(なぜか単艦にせず複数就役させて艦隊を組む)

 

と、次々と試行錯誤を繰り返して行きます。

 

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写真を残すという発想がなかったので写真はほぼ0

25式艇という船は勢い余って10番艦まで作ったので写真が残っています。

 

この船はかなり船体の高さが薄くできています。

たしか重心を抑えるためにこの方向に進化したと記憶しています。

 

波除をつけてみたり、重りを入れてみたり、薄くしてみたり

展開図の能力が進化して、より実船に近い船体が作れるようになったり

と進化して行きますが、

 

ここであることに気づきます

「デカくしてみたらカッコよくね?」

 

そして大型艦が登場します

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一号型戦艦の登場です。

 

元々、船が小さすぎて遠くに行ってしまうと迫力が無い

という悩みもあり、巨大艦を建造してみます。

 

二号型戦艦、巨大貨物特務艦(ある荷物を川に捨てた)

 

展開図による巨大艦は作るのが大変だったので

建造ペースは一気に落ちました

 

そして展開図による紙艦の最終艦がこれ

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戦艦「伊予田」です。

 

全長155cm

全幅20㎝

主砲3機9門

 

超巨大艦となりました。

全部、その辺の紙で作っているので制作費は0円

紙では強度不足なので、中身に紙で作った直方体を大量に入れるなど

中学一年生とは思えない工夫が凝らされています。

まさに展開図からでた最高傑作艦、と言えます。

 

しかし、完成時にはもうこの船の時代ではなかったのです。、、、

まさに悲運の船と言えます。

 

 

 

なぜこの船が完成時には古い船になってしまったのか。

同時にある船が就役します。

 

 

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特務艦 大月

HS01-ASU Otsukui

 

最新鋭艦、大月。

 

この船は今までの船とは全てが違います。

 

まず

「紙から作られていない」

ダンボールでキール(船の骨格)を組み上げ

そこにテープで船体を作り上げて行く、

さらにテープにテンション(張力)をかけ組み上がりを頑丈にする。

 

という工夫をしました。

 

最大かつ決定的な違いは

「動力がついた」

 

今までの紙船は様々な問題からモーターなどの動力は一切ありません。

「ただ流れるだけ」という仕様でした。

 

しかし今回の船はモーターとスクリューという動力が付いたのです。

船体の規模も、強度も、精度も展開図の比ではありません。

 

 

大月は期待通りの成果を出してくれました。

 

水上をユラユラと揺れながらも航行していきます。

 

突然な展開ですが。

「大月」に僕らは、河原の石をぶん投げながら攻撃を加えていきます。

至近弾、直撃弾、炸裂弾(砂利)

 

徐々に船体はボロボロになります。

そしてどこがに穴が空き浸水。傾いていきます。

一発の石がキール(船の最も重要な部分)を砕き、

最後には「撃沈」しました。

 

まさに、本物の軍艦さながらの緊迫感

 

大月は十分な結果を出したので、放棄、撃沈したのです。

 

当時の僕らは

紙の船を流すと同時に

マジモンのプラモデルにモータをつけて、川を走らせ

爆発させたり、石を直撃させたり、炎上させ、浸水させ、

最後には沈める、という遊びも同時並行的に行っていたのです。

今思えば「船が沈む」という所に燃えるという特殊性壁でした。

その性癖、消えたわけじゃ無いですが。

 

 

 

さて、この特務艦 大月

モータや建造材代、スクリューやテープ代

また設計時間や組み立てにかかる時間などがかなり必要な高級艦でした。

 

そして大月の登場以後、艦の建造には
莫大な「時間」と「費用」がかかるようになっていくのでした。

 

泥沼はまだ終わりません。

中学の頃の話

どうも、こんにちわ。

 

親にも話したことのない、僕の趣味についてです

 

始まりは僕の小学校の頃のことです。

当時、日曜劇場で「南極大陸」というドラマが放送されていました。

 

ドラマの内容は、隊員の頑張りや日本の復興、タロとジロなどの感動話。

 

そんなドラマを見ていた当時小学生の僕は、

 

南極観測船『宗谷』」

 

に何故か興味津々に(笑)

 

翌日、学校に行くと親友のH君とそのドラマの話になり

宗谷に惹かれたということを互いに確認、

 

「だよな!!(笑)」

 

互いの友情を再確認。

そこから僕らが至った結論は、

 

「自作の船を作り川の向こう岸に到達させる」

 

というアグレッシブなものでした。

 

授業中に設計図を完成させ

すぐさま図工室に直行、資材をパクリつつ船を建造していきます。

 

そして完成したのがこのタイプ

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製作 2011年 撮影2017年

たしか全長は15cmほど

だいぶ劣化していますね……

背景は気にしないでください。

 

 

算数の授業中に習った「展開図」

 

僕らはそれを応用するという革命的なことを発想。

 

①紙に展開図を書き、

②ハサミで切って、

③折って、

④セロハンテープで繋げる

 

この方法で建造を進めました。

 

おっと、

紙は水に弱いので

セロハンテープでぐるぐる巻きにする工程がありました。

 

当時はこれを「耐水コーティング」と呼んでいました。

今もですが。

 

 

 

放課後

早速、川へ行きます。

 

そこには想像以上の困難と、泥沼の入り口が待っていたのです。

 

 

次回に続きます